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2016年08月24日
水曜日
“役に立たない人”(2016年8月24日) ( 教室通信 )
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先月号の通信でUD(ユニバーサルデザイン)について書いたばかりですが、その直後の7月26日に、あの相模原の施設での悲惨な事件が起きました。
新聞などでは、被疑者の異常性と多重障害者に対する社会の無理解が多く取り上げられています。
20年ほど前、ある中学生が「老人って、なにも社会の役に立たないのに、お金と手間ばかりかかるんだよね。」とつぶやいていたことを思い出します。公然と口にしないまでも、心のどこかで、この中学生と近い考えを持っている人は多いのではないかと思います。
効率がよい、役に立つ、利益がある、便利、手間いらず(ラク)、カッコいい・・・が社会の価値観の中心にあれば、このように考える人が多いのもムリはありません。
そのような価値観を持っている人たちに「命の価値はみな同じ」と説いてみたところで、“きれいごと”で“ウソっぽい”ことばに聞こえるのかもしれません。
つぎのようなたとえはどうでしょうか。
忙しいとき、何かの期限に間に合わないとき、「眠らなくてよければなあ」「食事の時間を削りたいなあ」と思った人もいるはずです。実際、睡眠や食事の時間を削ってしまう人もいます。しかし、その結果は、体調を崩してしまって逆に予定が狂ってしまうことになります。
一方で、睡眠時間はだれにとってもホッとする時間です。食事の時間が何よりも楽しみな時間である人は多いはずです。だからこそ、どれほど効率主義にハマっている人でも、睡眠時間や食事の時間はいらないという人はいません。
つまり、だれでもが「いつか“役に立たない人”になる・家族に“役に立たない人”ができる可能性がある」という消極的な意味だけではなく、実は、その“役に立たない人”が、社会にとっても“かけがえのない存在”であるということは、一人の人間にとっての食事時間や睡眠時間に置き換えてみると理解できるのではないでしょうか。
だからこそ、“役に立たない人”にかかるお金と手間は、社会にとっての“当然のコスト”なのではないかと、おじさんは考えています。
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