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2017年01月25日
水曜日
自己中心主義(2017年1月24日) ( 教室通信 )
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日本時間1月21日、アメリカではトランプ大統領が就任し、大相撲初場所では大関稀勢の里が優勝しました。なぜこの2つのことを結びつけたのかというと、それぞれの支持者(ファン)の気持ちの中に自己中心主義(egocentrism)を感じたからです。
稀勢の里自身にはなんの責任もありませんが、白鵬が敗れて優勝が決まった瞬間の 場内の騒ぎぶりと“日本出身力士”を強調する放送、白鵬を初めとして、これまで大相撲を支えてきたモンゴル力士たちがまるで仇でもあるかのようなはしゃぎかたでした。
それまでの企業経営的な駆け引きに飽き足らなくなったトランプ氏が大統領選に出馬した当初は、本人も当選するとは考えていなかったのだと思います。しかし、刺激的な発言を繰り返して現状に不満を抱える人たちの支持を集め、思いもかけず共和党の予備選挙に勝ってしまいました。この段階で彼は本気で大統領をめざし始めたのでしょう。
そのトランプ大統領が打ち出したのが“America First“という政策です。「アメリカ国民を外国からの移民や外国企業から守り、アメリカを再び偉大な国にする」というのです。これこそまさに“自己中心主義”です。
ホンネを言うと、ぼくは“自己中心主義”が、必ずしも悪いものだとは考えていません。個人も国も、自分と自分の属する社会がよくなることを心から望むのだとすれば、周りの人たちや近隣の社会を尊重しなければならないからです。トランプ大統領の“アメリカ第一主義”は、アメリカの敗北宣言と同じです。排外主義は、結果的にアメリカ国民とアメリカ社会のプライドと活力を奪うことになるからです。
同様に、モンゴル力士たちが負けることを喜ぶことは、その人たちが応援している“日本出身力士”の誇りを傷つけるものです。日本に長く住んでいる外国籍の人を排除することは、彼らと対等に切磋琢磨してきた人たちを貶(おとし)めるものでしかありません。
“不法移民”とか“在日外国人”のなかには、自分や自分たちにとってプラスの人もいればマイナスの人もいる、これは自国民であろうと同じことです。これからの人たちは、一つ一つの場面や現象をしっかり判断して、「自分や自分たちにとって“真にプラスになること”はなにか」を真剣に考えなければならない時代になったのだ、と思います。
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