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2009年07月29日
水曜日
春は悲しい?!(2007年3月16日) ( 教室通信 )
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万葉集の大伴家持(おおとものやかもち)の歌に「うらうらに 照れる春日に ひばり上がり 心悲しも ひとりし思へば」というのがあります。中3の国語の教科書に載っているので知っている人も多いと思います。ぼくは若いころ、この和歌が大好きでした。「明るい春の大空を自由に飛んでいるひばりを見ていると、日々の現実の中でゆきつもどりつ苦しむ自分がいっそうあわれにおもえる」という解釈がふつうです。
でも、この和歌の中心になるのは、「独りし思へば」というところです。
春は、別れの季節でもあります。いまでも卒業式や送別会があちこちで行われています。学校の新年度を9月にして、欧米の学校との調整をしようという動きはなんどもありましたが、実現しそうにもありません。これは、季節の移り変わりがはっきりしている日本だから、そして、春という季節が、別れと出会いの気分を大変よくあらわしているからです。
草が萌え出し、花が咲き、虫たちが動き出し、動物たちが冬眠から覚め、なにもかもがはなやかな春に、新しい出発をする、そして、そのためには今まで親しんできたものを手放し、あるいは、そこに新しい芽(希望)をみつけなければなりません。
広辞苑によれば、「悲しい」とは、自分の力では及ばないと感じるせつなさ、と同時に、なにかに興味深く強く心を惹かれる気持ちである、と書かれています。「恋」という字を“孤悲(こひ)”と書き表した万葉歌人たちの、ことばに対する感受性の鋭さには、おどろくばかりです。
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