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2009年07月29日
水曜日
夏の思い出(2007年6月26日) ( 教室通信 )
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ぼくが中1のころの話です。
そのころ、ぼくの母校常盤中学には、岩槻、深谷、春日部、行田など遠くから寄留して通学してくる友だちが何人もいました。寄留というのは、学区内に住民票だけ移して、実際は自宅から通うことです。その当時は、学校も大目に見ていたようです。
そのうちの一人、春日部から通ってきていたN君の家に遊びに行ったときのことです。彼の家の近くを流れる古利根川のあちこちに田んぼに水を引く水門がありました。そのうちのひとつにつながる用水路で、ぼくたち3人は泳いでいました。両岸は急斜面の護岸でした。ふだんは、本流とは違ってプールのようにおだやかな水の流れです。
ところが、どうしたことか、水門が開けられてしまったようで、急に流れが速くなりました。本流から水が用水路に流れ込んできたのです。
ぼくたちは、必死になって本流に向かって泳いだのですが、水の流れが強いので、まったく進みません。あわてて岸に這い上がろうとしましたが、なにしろ護岸は急斜面である上にコケが生えていてつるつるになっているので、手がかかりません。そのうち、ぼくたちの体は、すこしずつ水門に向かって流され始めました。
水門のところまで流されれば、上の柵(さく)につかまって、命は助かるということはわかっていました。 でも、同時に水門の柵のところには、とてもここには書けないようなすさまじいゴミがたくさんあることも知っていました。「あのゴミの中にはいるのは、死ぬよりもこわい」と考えて、必死になって抵抗していたら、3本の延べ竿(のべざお)が差し出されました。ぼくたちは、それにつかまりながらやっと用水路から脱出することができました。地元の子どもや青年たちが、釣りの帰りに折りよく通りかかって気がついてくれたのです。
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