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2009年03月19日
木曜日
ほんとうの学力って?(2007年9月25日) ( 教室通信 )
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ぼくは、お父さん・お母さんたちが小中学生であった時代から塾をやっています。この数年、“学力低下”ということばをよく耳にしますね。しかし、テスト学力(受験学力)についていえば、そのころの子どもたちと比べて、いまの君たちが特に低くなったとは思えません。ただ、学校で習うことと関係のないはずの知識や技術のない子がとても多くなっていることには、驚くことがあります。
たとえば、自分の家のどちらの方角から太陽が昇るのか、きゅうりはいつごろがおいしいのか、服はどうやってたたむのか、などのように日常生活の中で身につける知識や技術です。また、不安や不満はいっぱいたまっているけれど、疑問や怒りがあまりないので、“考え”が深まっていかないこと、なども“学力低下”を感じさせるのかもしれません。
でも、よく考えてみると、これらは、子どもだけのことではないように思います。あらゆることについての情報があふれ、瞬時に膨大な情報を送り込むテレビやウェブに囲まれていれば、大人だって、経験を積むことができなってしまいます。
むかしからの塾仲間である池見さんという人が考えるほんとうの学力は、「考えて生きることで、みんなと・楽しく・そして自分らしく生きてゆくことができる。そのような生き方を実現し、またそれを実現しようとする自分を支える力」ということです。ぼくもこれに賛成です。
これは、受験学力と矛盾することはありません。考えることで、周囲の状況を的確につかむという意味で、受験学力の邪魔にはならない、逆に受験学力だけあっても、与えられたことだけ、指示されたことだけはできるけれど、自分のことしか考えられない優等生はたくさんいます。汚職・公金着服・事故隠し・記録書き換え・・・などをやっているのは、みんなかつての優等生たちです。そういうことをすればどうなるか、仮に生涯バレなかったとしても、かけがえのない自分の一生にとって、どんな重荷になるかを考える力がない、という意味では、彼らには“学力”がなかった、と言えるのかもしれません。
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