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2012年09月28日
金曜日
無人島に一冊の本(2012年9月27日) ( 教室通信 )
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先月の通信に書いたダニエルくんとは、その後もメールやスカイプで交信をしています。ロサンゼルスのダニエルくんと、画面を見ながら1時間以上も話しても“無料!”というスカイプは、新鮮な驚きでしたが、なによりも、彼の勉強ぶりと旺盛な好奇心には、おじさんも刺激を受けています。
そのダニエルくんと教室で勉強しているときに見せてもらった最新の電子辞書の“威力”に圧倒されて、とうとうその電子辞書を買ってしまいました。「高校生用」というキャッチがついているのに、使えば使うほど、まさに“高レベル学習百科”です。
高校で習う、古典・漢文・英語の全分野、社会科系理科系全教科の各事典はもちろんのこと、高校数学解法事典、各種検定問題など至れり尽くせりです。おどろいたのは、昆虫・鳥類・魚類・植物のカラー図鑑だけではなく、2000もの文学作品が丸ごと入っているし、クラシック名曲のさわりが聴けるほか、与謝野晶子ら原作者自身による朗読まで聴くことができることです。
昔から「無人島に1冊だけ持って行くとしたら」という命題がありますが、まさにこの一台だけで、数年間は充分過ごすことができます。しかし、この命題が想定していた“分量”としての「一冊」の意味は、この小さくて高機能な電子辞書の前では失われてしまいます。
ぼくは、この電子辞書に夢中になりながらも、あれこれと考えさせられています。この命題は「たった一冊を選ぶために全人生をかけること」に本来の意味があるからです。迷い、悩み、泣くほどの思いで本を取捨選択していく・・・生き抜く気持ちを支えてくれる本、島で過ごすための実用的な本、本質的なことを考えるための本・・・。しかし、この電子辞書はそんな悩みをほとんど一瞬で吹き飛ばし、最短時間で効率よく正解に到達し、幅広い知識や娯楽まで与えてくれます。
「でも、しかし・・」と、おじさんは考えます。知識や知恵を獲得していく思春期に、こんなものに出会ったら、人間にとって、なにかとても大きくて大切なものが失われていくような気がしてなりません。一方、これを使いこなしているダニエルくんを見ていると、人間の好奇心の原動力とはなんだろうかと、またまた考えてしまうのです。
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048-833-7655
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受付時間
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定休日・備考 |
特に設けておりません。 |
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住 所 |
〒330-0061 埼玉県さいたま市浦和区常盤3-14-20 |
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