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2012年10月31日
水曜日
仕事の価値〔2012年10月30日) ( 教室通信 )
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今月のトップニュースは、iPS細胞を開発した山中伸弥教授のノーベル医学生理学賞受賞でしょう。iPS細胞と山中伸弥という名前は、この数年ずっと耳にしていましたが、詳しい解説が書かれ、新聞紙上で初めて彼の風貌をみたのもノーベル賞のおかげですね。
新薬の開発や再生医療の可能性など、難病に苦しんでいる人たちに大きな希望を与えてくれた画期的な研究は、とんだお騒がせの“偽手術”事件があっても、その価値は決して損なわれません。
整形外科医になった彼が、手術がどうしようもなくへただったので薬理学に転じ、研究者の道を選んだことがiPS細胞の生成につながったと知り、あらためて人の能力と運命の不思議について考えました。
同じ医師でも、今年の2月に“世紀の”冠動脈バイパス手術を成功させた天野篤教授は、3年も浪人して私学の医学部に入ったという経歴からみると、飛び抜けた処理能力をもって地道に基礎研究に取り組む人ではなさそうですが、世界最高の手練熟達の技を持つ“手術の神様”と言われていますね。
方向こそ違ってはいても、どちらも「病気に苦しんでいる患者を救いたい」という一心で、
自分の弱さと戦い、自分の研究や技を磨き続けた、という点では共通しています。 そして、いくつもの記事や語録を読んでみると、周囲に認められることよりも、自分の課題を見つめ続け、それを常に改良発展することだけを考えてきたことも似ています。
彼らのように有名になった人たちだけではなく、コツコツと自分の仕事をみつめ、改良改善を続けている人たちは、ぼくの周囲にもたくさんいます。芸術に、手仕事に、研究に、農業に、あるいは、学校の先生や技術者や個人業者にもいます。彼らもまた、周囲に認められることを目標にはしていないけれど、彼らの仕事の価値は“おのずと”表れるので、多くの人に支えられてもいます。山中、天野両教授だけではなく、そういう人たちが「皆さんに支えられて・・」と言うのは、まさにそういう生き方から出てきた実感なのだと思います。
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