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2013年07月24日
水曜日
危ない憲法!(2013年7月20日) ( 教室通信 )
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3号前に「憲法が危ない!」を書きました。今回は、昨年自民党が出した「憲法改正草案」を取り上げます。前文から改憲手続きまで、問題点はたくさんありますが、特に第24条「家族は、社会の自然かつ基礎的な単位として、尊重される。家族は、互いに助け合わなければならない。」は、法律学を学んだぼくからみても、この憲法草案がとても危険なものであることを示しているように思えます。
一見、当たり前で自然な文言であるだけに、どうしてこれが危険なの?という声が上がりそうです。実際、ほとんどのマスメディアは、現憲法9条や96条の改憲を取り上げることがほとんどですが、この第24条は、それ以上に私たちの日常生活に直接踏み込む重大な危険を含んでいます。
まず、「憲法は主権者(国民)から執行機関(司法・行政・立法)への指示・命令である」という基本原則に反しています。これは近代民主社会がさまざまな困難の末にやっと勝ち取った原則です。この原則を崩すことは国民主権の否定につながります。
つぎに、もしこの条文が成立したあとで、仮に超保守政党が政権を握ったとしたら、離婚訴訟や遺産相続訴訟が禁止されたり、もっと身近には、ちょっとした家族間のトラブルが刑罰の対象になる法律ができることさえ考えられます。
だからこそ、憲法には“道徳”を書き込まないことが鉄則になっています。
この草案第24条の考え方は、天皇元首制(1条)、“公益”の定義のないまま国民の責務を定める(12条・29条)緊急事態(98条・99条)、そして、最後に102条の「全て国民は、この憲法を尊重しなければならない」に至るまで、「国民は、“お上”の言うとおりにせよ」というメッセージとして、この“自民党改正憲法草案”の中心となっています。
「ほんとうに、これでよいのか?」という判断を、将来の国民への責任として、わたしたち現在の国民に問われているのではないかと考えています。
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