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2014年03月21日
金曜日
“わかりやすい”は怖い(2014年3月19日) ( 教室通信 )
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すずき学院の案内には「わかろうとしてわからないのは教える側の責任」とか「わかる喜びを伝える」と書いてあります。むかし、「わかる子をふやす会」という塾仲間の集まりで、「わかるように教えるには」などを議論していたこともあります。この塾と同じように、多くの仲間の塾では「わかるように教えること」を目標としています。一方で、「わかるとはなにか」については、大脳生理学者、哲学者、精神分析学者など多くの専門家がさまざまな本を書いています。
ここでは、「そんな難しいことは抜きにして・・・」おっとっと、実は、これがテーマなんです。つまり、勉強だけではなく、社会のことでも政治のことでも、「ごちゃごちゃ言ってないで、ズバッと結論は何なの?」「ざっくり言うと」「わかりやすく言うと」という表現が、最近やたらと目につくような気がします。世の中の動きを“わかりやすく”解説する評論家が広い年齢層に人気があり、ズバリと言い切る政治家が世論調査でも高い支持を集めています。
デジタル思考が進み、SNSなどのネット社会が広がった結果だという人もいますが、ほんとうのところはわかりません。ぼく自身も、年を重ねるにつれて、厚い単行本よりも新書やネット検索などに手が伸びるようになりました。自分だけではなく、社会全体の知力の衰えが手っ取り早い結論を求めているのかもしれないと思うとゾッとします。
でも、現実の人間社会や自然現象は、どれ一つとっても複雑極まりないもので、“わかりやすさ”からはほど遠いものです。原発も、STAP細胞も、集団的自衛権も、国際紛争も「わかったかな」と思っても、次々に見えてくるものが変わります。一言で表現することができないことや知れば知るほどわからないことが増えるのは、勉強でも人生でも同じです。わからないことを楽しむ、とまではいかなくても、せめて「簡単にわかってしまうことは危険だ」という意識を持ってほしいものだと、おじさんは考えています。
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受付時間
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定休日・備考 |
特に設けておりません。 |
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〒330-0061 埼玉県さいたま市浦和区常盤3-14-20 |
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