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2014年07月29日
火曜日
直訳・意訳・”解釈”(2014年7月26日) ( 教室通信 )
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英文を訳すとき、直訳がよいのか意訳した方がよいのか、と聞かれることがあります。その英文が技術的な論文であるときと詩文であるときとでは、かなり違うし、また、私的な手紙を訳すときと大学受験の英文を訳すときでは、訳す“姿勢”が違うのは当然です。
ここでは、むずかしい議論はさておいて、だれでも知っている「Good morning.」について考えてみることにします。このgoodを辞書で引いてみると「よい、すぐれた、望ましい、りっぱな・・」という訳語が出てくるし、morningには「朝、午前、初め・・」という訳語が出てきます。これをつなげれば、「Good morning.」は「よい朝」となります。これは直訳の一種でしょう。しかし、どんなに英語が苦手な人でも、これが、朝の挨拶のことばであることは知っています。大人から子どもたちに向かっていう場面なら「おはよう」と訳すし、大人同士でかわす挨拶であれば「おはようございます」と訳すでしょう。これが自然な意訳だと言えます。
一方で、ある業界では、その日に初めて顔を合わせたときには、夕方であっても「おはようございます」と言うそうです。「お早う」が単に「(時間的に)早い行動」を意味していることを考えれば、それもうなずけます。しかし、だからと言って「Good morning.」が「こんばんは」でもよい、とは言えません。英米のその業界でなんというのかは調べていませんが、それでも夕方に「Good morning」とは言わないはずです。
ところが、政治の世界では、これがまかり通ってしまうことがあります。
憲法9条の文言は、たしかにあいまいなところもあるので、「集団的自衛権はもちろんのこと、核武装さえ可能である」という意見から、「一切の武力(軍備)も持てないし、個別的自衛権もない」という意見まで両極端の間に、無数の解釈があります。しかし、9条の文言の底辺に強く流れるのは「二度と戦争で人が殺し合うことのない世界を目指す」という理念です。それを、経済の都合や同盟国との関係だけを重視して“解釈”したり、自分たちの立場だけに固執しすぎて真剣な議論を避けたのでは、次の世代への責任が果たせないと考えています。
今回のタイトルとはかけ離れているようにみえても、ことば(文言)が目指すものを正確に理解するための“意訳”を心がけることについては共通のものを感じます。
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