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2015年01月31日
土曜日
“表現の自由”(2015年1月29日) ( 教室通信 )
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アメリカ映画「The Interview」に始まるサイバー戦争、フランス週刊誌の風刺画(?)を発端とする惨劇から、日本では在特会によるヘイトスピーチ、NHK“偏向報道”規制まで、“表現の自由”について考えさせられる機会が多くなりました。“表現の自由”は、民主主義社会を維持するための根幹となる自由権だからこそ、これをどのように使いどのように守るかがぼくたちに問われているのではないでしょうか。
同じグループ、同じ地域、同じ社会、あるいは、同じ地球上に、異なる感性、異なる価値観、異なる文化が共存するための知恵は、この“表現の自由”の意味を深く考えることのなかにありそうです。
共通の目的や真実や最善に近づくために、異なる意見を出し合うのが共同作業としての“議論”ですが、目的も根本的な価値観もちがう相手や強い権力を持っている相手とは議論ができません。そこで、どの社会でも、相手が不当であることを広く訴えるための批判や風刺が行われてきました。
相手の弱点を突く鋭い批判が社会を変えたこともあるし、日本の川柳や狂歌、フランスのエスプリ、イギリスのウイット・ユーモア、ロシアのアネクトード、アメリカの政治ジョークなどが多くの人の共感を呼んで世論に影響を与えたこともあります。
“表現の自由”というと、ぼくたちにとっては、あまり縁のない遠い国の話に聞こえるかもしれません。しかし、偏見と憎しみをぶつけて罵倒(激しい悪口)したり侮辱したりしたのでは、相手を刺激して憎しみを増幅するだけでなく、無関係・無関心だった人まで遠ざけてしまいます。そのうえ、この悪口や侮辱の尻馬に乗る人は、自分のストレスのはけ口をどこかに探している人たちだけ、という結果になることは、学校や地域など、ぼくたちの小さな社会の中でも経験しているはずです。
憎しみや偏見をあおり対立を深めるためだけの言動は“表現の自由”で守られるものではないとぼくは考えますが、この線引きはとてつもなくむずかしいものです。
ぼくたちの社会を少しでも安全で明るいものにするために、世界が憎しみと争いでいっぱいになることのないように、身近なところからも考えていくようにしたいものです。
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