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2015年03月21日
土曜日
“便利・速い”とモモのこと(2015年3月20日) ( 教室通信 )
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先週、中野から中央線の電車に乗り込むと、車内広告に“北陸新幹線本日開通”の文字。ふと心が動いて、いつもの新宿で降りずにそのまま東京駅に向かいました。新幹線は出たばかりでしたが、同じ日に開通した「上野東京ライン」に乗って浦和まで帰ってきました。
今度の新幹線は、東京―金沢間を3時間足らずで行くといいます。高校生のときに京都まで行ったときは、片道約7時間かかったものがいまでは2時間半です。かつて会社員であった友人Y君が「関西に行くときは出張費が出るから、安いホテルに泊まって飲み代を稼ぐ」と言っていたのを思い出します。今では、関西はもちろんのこと北陸だって日帰り出張になるので、そんなこともできなくなりそうです。
こんなに速い乗り物だけでなく、世の中はメール、スマホとどんどん便利になっているなあ、そんなことを考えていたら、あのミヒャエル・エンデの「モモ」を思い出しました。人々がのんびりと暮らしていた町に、「時間を節約して、もっとよい暮らしを」と説く灰色の男たち“時間泥棒”がやってきて、人々は“ムダな時間”を削って“能率よく”働き始めます。町は繁栄しますが、人々の口からは「時間がない」「忙しい」「疲れる」「ゆっくりしたい」ということばが多く聞かれるようになります。時間を節約したはずなのに・・・これはどうしたことか。まだ読んでいない人は、ぜひ読んでください。
エンデはまた、彼の遺言の中で、「物やサービスを売ったり買ったりするお金と、株などの投資で使われるお金とは決定的に違う」と言っています。とても書き切れる内容ではありませんが、エンデが“時間”と“お金”について遺したことばは、現代のぼくたちの生き方を考える上でも大きな意味がありそうです。
すずき学院のテーマである“ゆったりと たしかに こころゆたかに”には、「子どもたちには心豊かに暮らしてほしい、そのためには人類の遺産である知恵と知識をしっかりと吸収してほしい。」というぼくの思いが詰まっています。北陸新幹線のおかげで皮肉にもエンデを思い出し、初心に還って新年度を迎えたいと考えています。
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電 話 |
048-833-7655
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受付時間
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9:00〜22:00
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定休日・備考 |
特に設けておりません。 |
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住 所 |
〒330-0061 埼玉県さいたま市浦和区常盤3-14-20 |
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交 通 |
JR京浜東北・根岸線北浦和駅 徒歩7分 |
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