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TOP教室通信現代のNoblesse oblige(2015年11月27日

2015年11月28日 土曜日 現代のNoblesse oblige(2015年11月27日     ( 教室通信 )

img1今回のタイトル「ノーブレスオブリージ」のもともとの意味は、フランス語で「高貴な身分には義務が伴う」という意味です。ヨーロッパ中世の封建制度のもとでは、王族や貴族は社会貢献をするのが義務でした。現代、資産家や有名人たちが社会的なボランティアをしたり多額の寄付をしているのは、この流れを受け継いでいるのでしょう。
 しかし、この“慈善”と呼ばれる行為に、いまどきの流行語でいえば「上から目線」を感じるのは持たざる者のヒガミでしょうか。
 ヒガミといえば、ぼくはいつも「人と比較して、ヒガんだりバカにしたりすることこそ愚かだ」と言っていますが、そうは言っても、これは人間の本性のひとつかもしれません。
 そうだとすれば、自分が持っている特性を、すぐそばにいる人のために役立てることが“現代のNoblesse oblige”と考えてみたらどうでしょう。その小さなNoblesse obligeが広がっていけば、この社会も少しずつ住みやすくなっていくように思います。
でも、そんなに大変なことではありません。高いところの物を取ってあげる、少し重いものを運ぶ、遠くの文字を読んであげる、だれかの話をじっくりと聴く、その場をなごませる、いやなことを少しガマンする、弱気な人に代わってはっきりと意見を言う、疲れている人に席をゆずる、楽しい話ができる、・・・・・・。自分が持っている体の特性だけではなく、相手に何かを伝える力、自分と異なる感性を受け入れる力などの考え方の傾向はもちろんのこと、もしかすると“鈍感力”だって隣のだれかを助けているかもしれません。笑顔や明るい笑い声が絶えない人なんて、ついつい考え込みがちなぼくからみれば、とても助かります。
 そして、そういうさまざまな特性は、そばにいる人より“わずかに恵まれている場合”のほうが、プラスに働くような気がするのはなぜでしょうか。それは、資産家からの10万円の寄付より、子どもたちからの100円の募金、先生が教えてくれたことより、となりの席の子からそっと教わった勉強のヒントのほうが役に立つことがあるのとも共通しているかもしれません。
 

 

 

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