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2016年04月28日
木曜日
日本語が表音文字になる(2016年4月27日) ( 教室通信 )
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国語の授業やテストのときには漢字を書くけれど、そうでないときには全部仮名で書く、という人はいませんか? 子どもたちだけではなく大人の中にも、ごく簡単な漢字が書けないという人が増えていると言います。先日ラジオの街頭インタビュー番組を聴いていたら「いまはほとんどパソコンかスマホで書くので、手書きの文字はかんたんな字でも書けなくなりました。」と言っている人がいました。実際、上の「象」という字さえ書けない人もいるようです。
ある本によると、“日本語の表記は漢字かな交じり文とする”と正式に決めたのは、なんとわずか50年前(1966年)のことだそうです。じつは、文部省は明治時代から繰り返し日本語の表音文字化を考えていたようです。そして、敗戦直後には、「すべてをかな文字表記にするかローマ字表記にするか」が真剣に議論されたようです。
漢字テストに苦しんでいる小中学生も、漢字があるからこそ読書の楽しみがあると考えているぼくのような人も、「ええっ、ウソだろう?」と言いたくなりますね。
しかし、朝鮮・韓国語は、もともと抽象語の多くが漢字でしたが、いまではほとんどがハングル文字になったし、もっと漢字が多かったベトナム語は、20世紀の初めにはアルファベット表記になりました。その上、漢字の本家本元の中国でさえ簡体字が普及し、さらに漢字を排除しようという動きがあるようです。
そう考えてみると、日本語から漢字がなくなる時代が来ないとはいえません。じつは、現代日本語は急速に変わってきています。多くの人が手書き文を横書きで書くようになっているし、話しことばも“ら抜きことば”を筆頭に、古い時代の人間が理解できない表現がどんどん増えてきています。
国語の時間はさっぱり増えないのに、英語の時間だけが増えていきます。その国語の教科書も、格調高い近代日本語はどんどん少なくなってきています。
ここに書いたような“ことばの変容”が、これからの社会にどのような影響を残すのでしょうか。 「愛国」を叫ぶまえに母語を愛することを大切にしたいものです。
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